子どもの成長
掲載日時:2026年01月27日

絵本の効果とは?子どもの心をはぐくむ4つのメリットと読み聞かせのコツ

「絵本の読み聞かせが子どもの発達に良い」と耳にしたことはないでしょうか。しかし、具体的にどのような効果があるのだろう?と疑問に思っている保護者の方もいらっしゃるかと思います。

この記事では、絵本がお子様の発達に与える影響やメリット、年齢別の絵本の選び方や読み聞かせのコツをご紹介します。

●絵本が子どもの心の発達に及ぼす影響

絵本には、お子様の言葉の発達や心の成長、そして親子の絆づくりまで、さまざまなメリットがあります。

語彙力や表現力が育つ
絵本には、日常会話では使う機会の少ない言葉や豊かな表現が多く使われており、これらに自然に触れることで、語彙が増えていきます。また絵と言葉をセットで認識することで、「この言葉はこういう時に使うんだ」という文脈理解力も養われるでしょう。
語彙力が豊かになると、自分の気持ちを言葉で相手に伝えやすくなり、将来的なコミュニケーション能力の基盤にもなります。

想像力と「聞く力」が身につく
テレビや動画と違い、絵本は静止画と言葉だけで構成されています。「次はどうなるのかな?」「主人公はどんな気持ちかな?」と、見えない部分を頭の中でイメージすることで、想像力が大きくはぐくまれます。
また、読み聞かせの声に耳を傾け物語の世界に入り込む経験は、小学校入学後の学習の基礎となる「聞く力」や「集中力」の第一歩でもあります。

豊かな感情や優しさをはぐくむ
絵本の中では、嬉しいこと、悲しいこと、怖いことなど、さまざまな感情体験ができます。自分以外の登場人物の視点に立ち「痛そうだな」「よかったね」などと共感することで、他人の気持ちを想像する優しさや思いやりの心が育ちます。
さまざまな感情を知ることで、自分の感情をコントロールする力にもつながっていきます。

「自己肯定感」の土台が作られる
読み聞かせの時間は、たとえ短時間でも、お子様にとって保護者の温もりを感じながら「自分だけのために時間を使ってもらっている」と実感できる特別なひとときです。
この実感がお子様の自己肯定感を高め、はじめての経験にも前向きに挑戦できる心の土台を作ります。

●年齢別・絵本の選び方と読み聞かせのポイント

お子様の発達スピードや興味の対象には大きな個人差があります。年齢だけにとらわれず、以下のような点を考慮しながら絵本を選んだり、読み聞かせたりしてあげるようにしましょう。

【0歳~1歳】音やリズムを楽しむ「感覚遊び」の時期
まだ言葉の意味が完全には分からない時期ですが、お家の方の膝の上に抱っこして読むなど、温もりを感じながら絵本を開くだけでも、情緒面でとても良い効果があります。

この時期は視力が発達途中のため、色がはっきりしたコントラストの強い絵本がおすすめです。また「興味がわいたものは何でも触って確かめたい」時期でもあります。指先を使って遊べるしかけがあったり、布やふわふわした素材の違いを楽しめたりする絵本も、赤ちゃんの好奇心を刺激し、ぴったりです。
読み聞かせる時は、「ワンワン」「ブーブー」といったオノマトペ(擬音語・擬態語)を、少し高めの優しい声や楽しいトーンで読んでみましょう。言葉の意味よりも、音の響きやリズムを感覚的に楽しむのがポイントです。

【2歳~3歳】生活習慣やくり返しの言葉を楽しむ時期
「自分でやりたい」という意欲が芽生える時期です。食事・着替え・トイレなど身近な生活習慣をテーマにした絵本は、生活の流れを理解する助けになります。
この時期は、お子様の「参加したい気持ち」を満たす読み方がおすすめです。膝の上はもちろん、横並びに座って同じ目線で絵本をのぞき込んだり、お子様のペースに合わせて自分でページをめくらせてあげたりしましょう。

また同じフレーズや展開がくり返される絵本も大好きです。決まり文句のシーンでは、あえて読むのを止めて間を取り、お子様が続きを言えるように待ってみるのも良いですね。「言えた!」という体験や「次はこうなる!」と予測できることがお子様に安心感と自信を与え、物語への興味をさらに深めます。

【4歳~5歳】ストーリーを理解し、想像の世界を広げる時期
物語の起承転結が理解できるようになり、少し長めのお話も楽しめるようになります。
ファンタジーの世界や冒険もの、逆に身近な友だち関係を描いた絵本などもおすすめです。また、恐竜や乗り物・虫などお子様の興味に合わせた図鑑や科学絵本を取り入れると、知的好奇心がぐんと広がります。

成長とともに体も大きくなりますが、寝る前に横並びになったり、リラックスした姿勢で寄り添ったりする時間は大切な触れ合いの時間です。読み終えた後に「〇〇ちゃんだったらどうする?」と感想を話し合うことで、自分の言葉で気持ちを伝える力も育っていきます。

●こんな時はどうする?絵本の読み聞かせQ&A

Q:読み聞かせは毎日するべき?
お子様がとても絵本に興味があるならぜひ毎日読んであげたいですが、どうしても時間が取れない時は「必ず読んであげなければ」「続けないと効果がない」と焦る必要はありません。

週末にゆっくり読む、短い絵本を1冊だけなど、ご家庭のライフスタイルに合わせたペースで大丈夫です。回数や時間よりも、リラックスして親子で過ごすことを優先してください。

Q:子どもが同じ絵本ばかり読みたがる時は?
「またこの絵本?」と思うかもしれませんが、同じ絵本を何度も読みたがるのは、その絵本の世界に安心し、深く理解しようとしている証拠でもあります。

お子様は、くり返しの中で、前回気づかなかった発見をしたり、次の展開を知っている優越感を楽しんだりしています。飽きるまで付き合ってあげることで、一つの物事を掘り下げる集中力や満足感がはぐくまれますので、ぜひお子様の気が済むまで読んであげてください。

Q:文章通りに読まなかったり、どんどんページをめくったりしてもいい?
まったく問題ありません。絵本は「学習」ではなく「コミュニケーション」のツールです。

文字を追うことにとらわれず、絵を見て親子でお話を想像したり、お子様が好きなページだけを行ったり来たりするのも立派な読書体験です。「これなあに?」「おいしそうだね」など、脱線して自由なおしゃべりを楽しむ時間も、お子様の想像力を大きく育てます。

Q:読むのが苦手で、上手に感情を込められません。
保育士さんのように抑揚たっぷりに読まなくても大丈夫です。子どもにとって一番心地よく、安心できるのは、聞き慣れたパパやママの「いつもの声」です。

むしろ、淡々と読む方が、子どもが自分の頭の中で自由にイメージを膨らませやすいというメリットもあります。特別な演技は必要ありませんので、リラックスして読んであげてください。

●子どもの心と親子の絆を育てる「絵本」に触れよう

幼少期に絵本に触れることは、言葉や脳の発達だけでなく、親子の絆を深め、子どもの心を豊かにする素晴らしい効果があります。教育的な効果だけを気にするのではなく、お子様の興味関心を優先しながら、親子で絵本のある暮らしを楽しんでみてください。

ニチイキッズでは、絵本の読み聞かせをはじめ、お子様の発達段階や個性を大切にした保育を行っています。保育の雰囲気を体験できる見学会も随時行っておりますので、園選びの参考にぜひお気軽にご参加ください。

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執筆時参考資料
1)絵本が子どもに与える効果とは?絵本で身につく5つの力
https://parc.medi-care.co.jp/blog/170
2)絵本の魅力ってなに?どうして絵本を読むの?
https://www.ehonnavi.net/about/picturebooks.asp?srsltid=AfmBOoqJZsS4xWN3yeRyBrZ5chN-lUmRxdexu2f3CVdsBqsLUYV3-GM5
3)知らなくてめちゃくちゃ後悔している、「絵本のよみきかせ」の想像を絶する効果について
https://jikokouteikanwoageru.com/yomikikase/
4)子どもの能力を伸ばす「絵本の読み聞かせ」~その効果とコツをご紹介
https://www.889100.com/column/column006.html
5)絵本の読み聞かせにはどんなメリットがある?読み聞かせの方法とコツを解説
https://www.hoikunohikidashi.jp/?p=16762243